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五代目 中村勘九郎

  • Posted by: ひろむ
  • 2004年12月26日 23:19
  • 歌舞伎

今日で中村勘九郎としての歌舞伎は見納めだ。
熱心なファンが多い勘九郎だけあって、一幕見も長蛇の列ができている。

楽日夜の部は『御存 鈴ヶ森(ごぞんじすずがもり)』から始まる。
七之助と白井権八に橋之助の幡随院長兵衛だが、どちらも若すぎるというか線が細すぎる。
目には美しくていいのだけどなあ。

玉三郎は『出雲の阿国夢華(いずものおくにゆめのはなやぎ)』で段治郎と連れ舞い。
さすがに格の違いがありありで、段治郎がかわいそうな気がしてきた。
はっきり言って段治郎は、背も高いし顔もいい。
絵面としては釣り合うのだけども、動くとね…。

『たぬき』は三津五郎と勘九郎の黄金コンビが、人情話をたっぷりと魅せてくれる。
三津五郎の味があることったら、最後の引っ込みの泣き笑いは、ほんと、ぐっと迫ってきた。

そして幕引きは自身最高の新作だろう『今昔桃太郎(いまはむかしももたろう)』。
盟友・渡辺えり子女史の書き下ろし狂言だ。
かなりバカバカしいお話に仕上がってるけど、勘九郎の魅力が満載された、いい作品だと思う。
何より、彼が役者としてだけじゃなく、どんなに人としても愛されているかよくわかる。
作品冒頭では、舞台にしつらえたスクリーンで、初舞台の桃太郎がダイジェスト上映され、そこから”現在の”桃太郎をとりまく状況へとスライドさせていく。
かいつまんで言えば、鬼が復讐にやってくる、なのだけども、その復讐の仕方がばかばかしくっていい。
あの怪しい鬼踊りを踊らされた人達は大変だったと思うけどね。
盛り上がりに盛り上がって、最後まで突っ走った感じだが、楽しかった。
万雷のカーテンコールが鳴り止まず、勘九郎が自ら幕を引いての終演。
本当に一区切り、と感じられたよ。

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