- 2005年6月26日 23:01
- 歌舞伎
三ヶ月連続の大賑わいだった襲名披露が終わり、やっと普段の歌舞伎座が戻ってきた雰囲気。
今回のお目当ては浅草歌舞伎でも演じられていた『封印切』だ。
本当は夜の部の『盟三五大切(かみかけてさんごたいせつ)』も観たくて席を確保していたのだが、体力の無さが祟って人に譲ってしまったのだ。仕事も遊びも存分にしたければ、やはり体力が大事だよなと実感したのだった。
『信州川中島合戦 輝虎配膳(しんしゅうかわなかじまがっせん てるとらはいぜん)』。
知将・山本勘助を巡る権謀術策の一話で、秀太郎の越路、時蔵のお勝で、秀太郎が断然良かった。地味な話だが。
『素襖落(すおうおとし)』は新歌舞伎十八番の内から。この前観たのは、確か橋之助のだった。今回は吉右衛門が太郎冠者で、大名が富十郎、姫御寮に魁春。橋之助のと比べると、吉右衛門では華が無くて面白みが半減な気がした。
そして『恋飛脚大和往来 封印切/新口村(こいびきゃくやまとおうらい ふういんぎり/にのくちむら)』。
まずは「封印切」。
忠兵衛は上方もの大好きの染五郎、梅川に孝太郎、八右衛門が仁左衛門、井筒屋おえんが秀太郎。最も不安なキャストは染五郎で、案の定、幕間の評判も悪かった。頑張ってるのはよくわかったんだけども。浅草の若手が熱演だったせいもあり、愛之助の忠兵衛のがどうしても良かったように思う。八右衛門はにくったらしさが男女蔵とそっくり…と思ったが、そう言えばこの人が彼に教えたんだっけな。なるほどと納得。梅川は…ごめん、そこまでいい女には見えなくて…うまいんだけどね、孝太郎…。
そんなわけで、「新口村」では梅川すごく良かった。孫右衛門の仁左衛門も熱演だし、染五郎も台詞がない分(?)良かったような気がする。
前日『桜姫』を観に行って偶然に会った友人達は、『盟三五大切』はコクーン歌舞伎のイメージが強くて…と感想を述べていたし、やはり印象の強い舞台を観ると、その後に観たものの善し悪しを素直に評価するのは難しくなるものなんだろう。