- 2005年9月25日 22:45
- 歌舞伎
昼の部はよんどころない事情で行けなくなり、今月は夜のみの観劇となった。昼のチケットは母とその友人が二人で楽しんでくれたので、それはそれでいいか。
夜の部は岡本綺堂の『平家蟹(へいけがに)』から。今回は新演出で、最初に源平壇ノ浦の合戦、特に那須与一の扇の的の話が、絵巻物の画像と琵琶の音にのせて、白石加代子の語りで入った。これは効果的だったと思う。8年前に歌舞伎座でこの作品を見ているが、那須与一の話を知らないと、玉蟲の執念は理解し難い。知っていてすら理解しづらいのに、だ。そして、前回見た時よりもテンポの良い仕上がりになっていたようだ。おどろおどろしさはそのままで、メリハリがついたことでより強調されているくらいかも。大変面白かった。
お次は『勧進帳(かんじんちょう)』。吉右衛門の弁慶は、非常に人情味が厚く感じられて良かった。富十郎の富樫とは丁々発止で、観ていて胸のすく思い。「歌舞伎十八番の内」と謳うなら、やはりこうでなくっちゃ。
最後は忠臣蔵の外伝で『忠臣連理の鉢植 植木屋(ちゅうしんれんりのはちうえ うえきや)』。
梅玉と時蔵が熱演。設定にはだいぶ無理があるし、上方和事のじゃらじゃらともちょっと違う感じではあったが、面白くは観られた。
自分が観た舞台が面白いと、俄然、見損ねた舞台が惜しくなる。ううう。来月は昼も夜も観られるといいなあ。
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