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吉例顔見世大歌舞伎 夜の部

  • Posted by: ひろむ
  • 2005年11月20日 22:51
  • 歌舞伎

11月だし、恒例の顔見世興行である。
日程の都合で今回は昼の部は行かず、夜の部のみの観劇となった。

幕開けは『日向嶋景清(ひにむかうしまのかげきよ)』。中村吉右衛門が松貫四の名で書き下ろし、今年4月の金比羅歌舞伎で初演した作品を、いよいよ歌舞伎座で上演だ。正直なところ、これなら『俊寛』の方がよっぽどいいぞと思ってしまったが、そこはそれ、作者であり主演である吉右衛門の思い入れを楽しんで見るべきなのであろう。

二つ目は天王寺屋の跡継ぎたる中村大ちゃんが中村鷹之資と改名しての披露狂言『鞍馬山誉鷹(くらまやまほまれのわかたか)』。さすがは天王寺屋で、御本尊の富十郎は勿論のこと、雀右衛門、梅玉、吉右衛門、仁左衛門がずらりと並んでの口上であった。信二郎が後見で甲斐甲斐しく活躍。鷹之資くん、6歳にしては、弱々しいかなあとちょっと心配になった。父が長生きして芸道に励めるように、しっかり育ってくだされ。

『連獅子(れんじし)』は松本幸四郎、市川染五郎の親子獅子。前シテの狂言師の部分は良かったように思うが、後シテの獅子の毛振りが…染五郎、ちっとは父に合わせようとか思わなかったんだろうか…勢いはあったけども、幸四郎の毛振りが力なく衰えて見えてしまって残念だった。間狂言の僧で、またもや信二郎が出演。ここまで3演目全部出ている。お疲れさまなことよのお。

最後は『大経師昔暦(だいきょうじむかしごよみ)』、おさんと茂兵衛の最悪のタイミングでの偶然が悲劇となる近松の世話物だ。おさんの時蔵、お玉の梅枝、茂兵衛の梅玉で魅せた。歌六の番頭も達者で程よいおかしみ。

それにしても、中村屋の三人連獅子で全員揃っての毛振りというのは、本当にすごいものだったのだなあと改めて感じ入った。12月に歌舞伎座で彼らにまたお目にかかるのが楽しみだ。

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