- 2005年12月20日 23:51
- 歌舞伎
今年の〆も中村屋。坂田藤十郎とは打って変わった江戸歌舞伎だ。観劇は12月18日。
まずは『弁慶上使(べんけいじょうし)』。
武蔵坊弁慶は生涯に1度しか女と契らず、また1度しか泣かず、だったそうで、それを題材に取った悲劇。そう言えば義経の正妻って静御前じゃなかったんだよなーとか間抜けなことを思いながら観る。弥十郎と竹三郎の抑えた脇が良かった。福助は…まあそんな感じ?
踊りは『猩々(しょうじょう)』と『三社祭(さんじゃまつり)』を勘太郎と七之助が二人で舞い競う。とは言うものの、勘太郎が余裕で兄の貫禄勝ち。伸びやかになったよなあ。七之助もきっちり踊るのだが、キレイなんだが、なんだかつまらない。
『盲目物語(もうもくものがたり)』は美しいお市の方の玉三郎にうっとり。哀しい女性だが、強くもある。勘三郎が弥市と秀吉を二役演じ分けるが、いずれもお市の方への執着が迸るようで、久々に凄いと思った。最後の場面、お市の方の幻と弥市が琴と三味線で合奏するシーンは圧巻。客席皆息をのんで聞き入っていた。谷崎歌舞伎、と言われれば歌舞伎なんだろうと思うが、歌舞伎と銘打たなくてもいいかもとも思う。歌舞伎と冠することで、芝居の可能性を広げているのが狭めているのか。私には判らない。
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