- 2005年12月25日 23:09
- 歌舞伎
今年の歌舞伎納め。
『恋女房染分手綱 重の井(こいにょうぼうそめわけたづな しげのい)』は子別れものの代表格の一つで、子役の力量が問われる演目。今回は子役・自然署の三吉を児太郎、母である重の井を福助と、本当の親子(父子だが)で演じられる。そのせいか、いやー、母の情と忠義心に引き裂かれる辛い重の井を、福助が見事に演じきっていた。児太郎も、なかなかに好演。七之助はこういう軽い腰元役などは現在適任。
『船辨慶(ふなべんけい)』は、今回は能のものに準じた形で演じられる。玉三郎が6月に南座で初演したものを歌舞伎座で再演となるそうだ。普段よく見るものとは趣が異なるが、静御前との別れの場と、平知盛の亡霊と対決する場が色彩的にも動きとしても対比的で美しかった。義経の薪車、辨慶の弥十郎が役に合っていてとてもいい。
最後は忠臣蔵外伝、『松浦の太鼓(まつうらのたいこ)』。弥十郎は夜の部出ずっぱりで、ここでも存在感たっぷりに基角を演じている。勘三郎の感情の起伏が激しい我が侭殿様はちょと軽すぎ。軽いからこその話なんだろうけど。勘太郎の腰元お縫が控えめだがしっかり存在感があって良かった。
年が明けると若手は浅草、歌舞伎座では藤十郎襲名披露、国立劇場もあるし、また忙しいことよのお。
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