- 2006年7月13日 22:30
- 歌舞伎
ちと間が開いてしまったが、道頓堀訪問の2日目感想を。
昼の部は午前11時開演。今日はチケットを手配してくれた友人B氏が一緒に観劇の予定なので、開演前に昼ご飯2人前を地下街のレストランのに予約する。豆腐御膳。涼しそうで美味しそうだったのだ。神戸から駆けつけた友人B氏は、電車一本乗り遅れたとかでギリギリセーフとなった。
初めは『信州川中島 輝虎配膳(しんしゅうかわなかじま てるとらはいぜん)』だ。お勝いまいち。秀太郎は昨年歌舞伎座で越路を見ているが、お勝より越路の方が合っていたような気がする。竹三郎の越路と、我當の輝虎の対決は迫力あった。唐衣の孝太郎は出過ぎず抑えて好演。山城守の進之介がちと、バランスを崩していたのが残念だ。
お次は『連獅子(れんじし)』。翫雀と壱太郎の親子だ。壱太郎、うまいっ。清々しくて凛々しくて伸びやかで、完全に親獅子を喰っていた。初舞台当時から上手かったけど、ものすごく進歩していってるんじゃないだろうか。16歳になったんだそうで、いやー、先が楽しみだね。
『口上』では、皆様口を揃えて「公私ともに老いてますます盛んな藤十郎」を褒め讃えて笑いをとっていた。歌舞伎座では幹部俳優がずらーりと並んでいたが、今回はシンプルに10名のみ。でも口切りは雀右衛門なのね…。仁左衛門が挨拶した途端に大喝采でビックリ。襲名披露の藤十郎よりも大きな拍手で、関西での人気の高さを実感。いや、すごいわ。
さていよいよ『夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)』。藤十郎は団七初役だそうだが、そうとは思えぬ役作り。引き込まれて見入ってしまった。菊五郎のお辰もいいねぇ。粋な姐さんだ。貫禄・三婦の我當、おつぎの竹三郎、琴浦の孝太郎、いい男・徳兵衛の仁左衛門、義平次の段四郎、皆とてもしっくりと役に溶け込んでいて素晴らしく面白い。そうか、これってもともとの話がこんなに面白いんだ。最後の場面で、祭りの人ごみに紛れて逃げる団七が通りすがりの酔っぱらいと絡む演出が、それまでの暗闇の出来事(幻影のような)と現実をスイッチするように思えて良かった。ああ、これだから歌舞伎見物はやめられないのお。
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