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八月納涼歌舞伎 一部&二部

  • Posted by: ひろむ
  • 2006年8月26日 22:06
  • 歌舞伎

千穐楽の納涼歌舞伎。三部だけは思うような席がこの日に取れなかったので先週見てしまった。今日は一部と二部を通しで、久しぶりに一人で観劇した。一人で見るのは、終わってから感想を話し合える相手がいないので面白さ半減なんだけどな。

第一部幕開けは『慶安太平記 丸橋忠弥(けいあんたいへいき まるはしちゅうや)』。橋之助の丸橋忠弥、扇雀の女房おせつ、市蔵の義父弓師藤四郎。外堀の酔っぱらい場面から染五郎の伊豆守が出てきてピッと緊張する場面のとこは雨が感じられて良かった。でもあまり面白い話でもないよなーと思って見ていたが、最後の捕り物が大立ち回りで派手だった。見たことないような振り付けの立ち回りや技があって、久々に面白い立ち回りを見た。

続いて福助で『近江のお兼(おうみのおかね)』。若い娘らしい福助の踊りに見とれる。

そして話題の新作『たのきゅう』は、わかぎえふ脚本の舞踊劇だ。この人は大の歌舞伎好きなので期待している。話の筋はよく知られたもの。小吉の初舞台披露口上をうまく入れ込んだり、回り舞台を上手に活かした演出でシンプルに場面転換して飽きさせないようにしていたりと工夫されている。巳之助の鳴りものが上手い。三津五郎もいいが、対するおろち(老人)の染五郎の弾けっぷりも素晴らしい。楽しく笑わせてもらった。カーテンコールがなかったのは残念。

第二部は45年ぶり復活上演の『吉原狐(よしわらぎつね)』。吉原狐という渾名を持った芸者おきちを中心に、彼女の早とちりや思い込みで起こる騒動をテンポよく面白可笑しく見せてくれる。福助と橋之助が兄弟で芸者同士で絡むのが見物。珍しい橋之助の女形だが、良かったんじゃないか?秀調のお筆がいい。孝太郎の誰ヶ袖花魁も崩れるところの思い切りが良かった。孝太郎はどうもマジメで固い役者というイメージがあったのでビックリ。三津五郎の父三五郎は貫禄たっぷりで素晴らしい。染五郎の貝塚采女も壊れ方がいい。染五郎、色物だといいよなあ。扇雀の娘役も、特に最後が決まってて良かった。

後半は舞踊を三作連続で。『団子売(だんごうり)』は孝太郎と扇雀が夫婦の団子売り。後ろの席で話していた人たちによると月初め頃は「離婚寸前の夫婦みたいだった」そうなのだが、今日はぎくしゃくはするが一応呼吸のあったとこもある感じ。2人ともマジメに踊るタイプなので、どうも夫婦者の情愛だとか柔らかみだとかは縁遠くて、マジメなご夫婦なのねと思ってしまった。

『玉屋(たまや)』というのはシャボン玉売りだそうで、染五郎の一人舞踊。芝居の方が良かったかと。

『籠屋(かごや)』は三津五郎と当月初舞台の小吉がからんでの滑稽な舞踊。三津五郎はさすが。演じて良し踊って良しで無敵だね。小吉うまい。三津五郎のもとで良い役者に育ってくれるといいな。

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