- 2006年11月12日 21:33
- 歌舞伎
歌舞伎座の11月と言えばもちろん顔見世興行。櫓も立ってて、雰囲気は上々だ。
昼の部は『伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)』が歌舞伎座では10年ぶりという通しでの上演。10年前…見てるし…。歳を取ったということか。今回は菊五郎が政岡、沖の井を三津五郎、松島を秀調。仁木弾正は團十郎。仁左衛門は八汐と細川勝元というオイシい役回り。顔見世らしく芸達者なベテラン揃いで楽しく見させてもらったが、緊迫感溢れるはずの裁きの場で裁き役の山名宗全が台詞全然入ってなくってぶち壊し。「対決」の場しか出番ないんだから、それっくらいの台詞入れとこうよ。しかも今日はすでに12日目、中盤になってるはずなんだがね。他が皆とても良かったので残念だった。
おまけで三津五郎の踊り『源太(げんた)』『願人坊主(がんにんぼうず)』の二本立て。前の席の人が前屈みになってくれちゃってて、ほとんど見えず。歌舞伎座の3階席で前屈みになるのは禁止なんだけど、知らない人が増えたかもな。はああ。
『伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)』は通しでやることは大して多くないけど、一部だけならよく上演される芝居だ。おかげで政岡役としては菊五郎以外に雀右衛門、玉三郎、福助、藤十郎を見ている。「御殿」の場で「飯炊き」って必ずやるものだと思ってたら今回なかったので驚いた。でもなくても十分に乳母と若殿、母と息子の情愛や絆は伝わってきた。芝居の演出は一通りじゃないからこそ面白いんだと、改めて感じた。
そう言えば、10年前に片岡孝夫(現片岡仁左衛門)が細川勝元で颯爽と登場したのはかっこ良かったよなー。今日の演出とは違ってたけど、それはそれで印象に残ってる。今日のも貫禄あって、でも若々しく爽やかでかっこ良かった。まとめて言うと、やっぱり歌舞伎は面白い!という芝居だったように思う。
- Newer: 新橋演舞場・花形歌舞伎 夜の部
- Older: アイアン・メイデン再び