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レ・ミゼラブル

  • Posted by: ひろむ
  • 2007年8月18日 23:53

ミュージカル"Les Misérables(レ・ミゼラブル)"を初めて観たのは1987年のニューヨーク公演だった。ロンドン版が1985年に上演されて大ヒットして、1987年からニューヨークと日本で上演が始まったわけだから、ニューヨーク公演の最初の年に観ることが出来ているわけで、エポニーヌとジャベールはロンドン公演のキャストが客演していたラッキーな舞台だった。英文科の大学生だったとは言え、むしろ周囲の帰国子女や留学経験者らの圧倒的な英語力にコンプレックスを覚えていた当時、おぼつかない英語力をなんとかすべく夏休みをほぼ全部つぶしての7週間のニューヨーク語学留学の旅での事だ。全ての台詞が聞き取れていたわけではないのに、むしろわからないところが多かったはずなのに、舞台の魅力の前にはそんなこと関係なく、ただひたすらに魅入っていた。観劇後はずーっとサントラテープをウォークマンに入れて聞き続けていた。おかげで今回、なんと20年ぶりに観る舞台、初めての日本版なのに、音楽は完璧に覚えていた。刷り込まれるほど聴いていたってことだ。すごいね。

というわけで、今回はまたもやお仕事で行けなくなったA氏の代打で帝国劇場で20周年記念興行中の東宝版『レ・ミゼラブル』を観に行ってきた。いくら現在でも自分の中ではNo.1ミュージカルだからと言って、ここ何年も音楽すら聴いてないので覚えているかどうかアヤシいと思っていたのだが、杞憂であった。ステージが始まると同時に英語版が脳内再生開始状態になって、あの歌詞が(英語詞が)こんなにきちんと日本語になって曲に合っているのかとひたすら感心。やはり岩谷時子氏の訳詞は素晴らしい。そしてやはりアンサンブルが良い。『レ・ミゼラブル』はもともとビクトル・ユゴー作の、膨大な登場人物をきちんと描いた、モブ小説とでも言うべき社会小説だから、群衆や、主要人物を取り巻く周囲の人々が集団で騒いだり唄ったりする部分が良くないと意味ないのだ。特にテナルディエ酒場や砦のシーンは、主役はモブであると言っても過言ではないくらい重要なので、そこがきっちり演じられていたのはすごく良かったと思う。午後5時開演で終わったのが8時過ぎ、休憩25分。あっという間だった。

日本公演20周年記念ということで、今年出ているキャスト86名全員が自分の演じる役柄について書いている記念プログラムが出ていたので購入し、帰りながら電車で読んだ。個々のキャストが持っている思い入れや解釈が赤裸々になっていて面白い。読みながら、以前観た映画の『レ・ミゼラブル』で「フランス人は誰でも読んでいて、そして必ず自分の贔屓のキャラクターを持っている。どんな端役のキャラクターにでもファンが付いているんだ」というような台詞があったのを思い出した。やはり面白い。今度は岩波文庫を読んでみようか。

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