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八月納涼大歌舞伎 第三部

  • Posted by: ひろむ
  • 2008年8月16日 23:58
  • 歌舞伎

今日は第二部は見ずに、その時間は小休止して第三部に備えた。雨宿りに伊東屋に寄ったりしてのんびり。さすがに一日通しで見るのはお尻も痛くなってきついよ。

『新歌舞伎十八番の内 紅葉狩(もみじがり)』。今回は勘太郎が更科姫をやるというので楽しみにしてきたのだ。大正解。ほんっと彼は父君の襲名興行あたりからめきめきと良い役者に成長してきていると思う。姫としての品格はいうに及ばず、怪しの者としての雰囲気を醸し出してくるところといい、鬼女としての本性を現した後の異形の者の怖さといい、文句なし。侍女野菊で鶴松が出ていてお賑やかしに踊っていたが、まあ可愛いからいいか。山神を巳之助がやったのだが、これが良かった。父君の薫陶が余程なのだろうと想像される。将来が楽しみ。橋之助の平維茂、凛々しくて目の保養。

さて、夏のお楽しみと言えば新作歌舞伎。今年は野田秀樹の手がける歌舞伎としては三作目、オペラ『アイーダ』を題材に取った『野田版 愛陀姫(あいだひめ)』。上演に合わせて新潮社から『野田版歌舞伎』も発行されたし、期待は高まるばかり。

芝居の舞台を美濃と尾張の争いが続く頃の美濃の城、斎藤道三の娘・濃姫(勘三郎)と、その侍女・愛陀姫(七之助 )、勇者を木村駄目助左衛門(橋之助)、神託を告げる祭主ではなく、あやしげな祈祷師のコンビ(扇雀と福助)、愛陀姫の父・織田信秀(三津五郎)と置き換えてはあるが、話はそのまーんまである。勇者の行進に象が出て来た時には思わず笑ったが、それ以外にも笑うところは多かった。シリアスな芝居なのに、最後に2人が死にいく場面でも笑いが...演出としてどうなの、それは。脚本は悪くないし、芝居としても面白かったけど、でもそれはどーなの?と言いたくなるのは...うーむ。さすがに元の話がしっかりしている上に台詞が結構いいし、違う演出してくれたら、もう一度見てみたいとは思う。新作、と言いつつ、10日余りで作り上げて舞台に載せ、さらに磨いてる最中なんだから仕方ないか。濃姫の演技はさすがだが、この芝居で一番すごいと思ったのは祈祷師コンビ。最初の、いかにも怪しげな町の流しの祈祷師が、徐々に力を持ってパワーアップしていく様子が素晴らしい。特に扇雀、脱帽。

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