- 2008年9月21日 23:21
- 歌舞伎
今月は忙しいので歌舞伎は一回ね、ということになった。一生懸命考えて、新橋で若手がやってる新秋九月大歌舞伎の夜の部を取った。『加賀見山旧錦絵(かがみやまこきょうのにしきえ)』で海老蔵が局岩藤、亀治郎がお初をやるのだ。尾上は時蔵。亀治郎がお初というのは、何年か前に国立劇場で見てるのだけど、その時は確か亀治郎が初役で、勉強しました感いっぱいのお初だったのを覚えている。今回は驚くほどの上達ぶり。しっかり自分のものにしてのびのびと演技しているようだった。一方の海老蔵は、偉い局には見えなくて、単なる意地悪婆のようだった...楽しそうにやってるようだったからいいか。時蔵の尾上は町娘あがりには全然見えない上品さで、局に目の敵にされるのもむべなるかなという風情。奴の伊達平に巳之助がまたも出ており、やっぱいい役者になってきてるんだなあと将来を楽しみに思う。
重い暗い話を二つ重ねて上演するのはどうかと思うのだけど、後半は『色彩間苅豆(いろもようちょっとかりまめ)』、通称「かさね」だ。かさね役は亀治郎、与右衛門を海老蔵で、まあ頑張ってはいるんだろう。海老蔵、岩藤よりはやはり与右衛門の方が無理がなく、安心して見ていられる。亀治郎は本当に賢くて努力家なんだとか。かさねの可憐なところを残しつつも色事を知っている艶っぽさなんぞ、なかなか出せるもんじゃないだろうに、かなりそれらしく見えている。面白い役者だなあ。
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