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平成中村座 忠臣蔵Bプロ

  • Posted by: ひろむ
  • 2008年10月11日 23:29
  • 歌舞伎

内容的にはDプロに「十段目 討入りの場」から「引揚げの場」までをかなりダイジェストして付け加えたもの。しかしまあ、これが同じ芝居かと思うほど違う。細かい型や何かはわからないが、とにかくちょこちょこと演出や型が違ってたり、台詞が違ったりしているのはわかった。全体の評価としては、型そのものがどちらがいいとかいうのではなく、演じている役者の力量の差だから仕方ない。若手中心で構成したDプロも面白かったのだけど、純粋に芝居としてみたら、やっぱり断然こっちが面白い。中でも仁左衛門の格好良さが際立つ。

「五段目 山崎街道」は勘平が勘三郎で、千崎弥五郎の勘太郎と行き会う。斧定九郎が橋之助で、これは特に文句なし。「六段目 与市兵衛内勘平腹切の場」はおかるが孝太郎で、Dプロに比べて夫婦別れの場などは短いのだけど、おかるの艶っぽさ、夫婦の情愛は、こちらが勝って見えた。おかやと勘平のやりとりも、多分こちらの方が短かったけどよく効いている感じ。芝居というのは役者でこうも違うのかと思う。

「七段目 一力茶屋の場」では橋之助が寺岡平右衛門で健闘。さすがに勘太郎よりはうんといい。おかると二人でやりとりする場面など、Dプロは頑張ってたけど冗長だったなあ。由良之助の仁左衛門はとても自然な風格があって、おかるとの軽妙なやりとりも花街っぽくて良い。大人の色気?「十段目 討入りの場」はものすごーく端折ってあったが、小林平八郎の勘太郎と竹森喜多八の七之助の殺陣が素晴らしくスピーディーで面白かった。爽快感がある。しかも小林平八郎、色っぽい。思わず誰かと思っちゃうような色気があって驚いた。他の役の時より断然いいのは、これが一番本人頭を使わず気楽に楽しめてるからか?最後は勘三郎の服部逸郎と大星由良之助が別れを交わしていくのだが、今回の中村座は、片岡仁左衛門、片岡孝太郎という親子の役者を得て、本当に素晴らしい芝居が出来たよなあとしみじみ。惜しみなく拍手を贈りたい。

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