- 2009年5月 4日 22:15
- 歌舞伎
久しぶりの歌舞伎座。昼の部は『暫(しばらく)』で幕開けだ。今月は昼と夜のどちらを見るかと考えた時に、この演目があるので昼にしたのだ。歌舞伎十八番の演目は、なんとなく見るだけで厄落としになりそうなので。あの成田屋のぎろっとした目がそんな気にさせるんだろうけど。実際、成田屋の「睨み」を浴びれば病気にならない、ということだ。そう言えば前回この演目を見たのは海老蔵襲名興行初日だったよなあとしみじみ回想。海老蔵はその時と比べると、風格はあったけど、今日は声が裏返りまくっていた気がする。なまず坊主を翫雀、女なまずを扇雀が楽しそうにやっていて良い。
休憩30分の後は富十郎の『寿猩々(ことぶきしょうじょう)』と芝翫の『手習子(てならいこ)』の人間国宝舞踊2連続。お2人ともお達者で、と言いたくなるお歳なのだが、元気だよなあ。芝翫の時には後見をやっていた芝のぶの美しさに見とれてしまった。動きもミニマムでよい。
そして本日初めて見るので楽しみにしていたのが『盲長屋梅加賀鳶 加賀鳶(めくらながやうめがかがとび かがとび)』だ。最初の幕での加賀鳶の勢揃いが豪勢な面子だこと!三津五郎、菊之助、松緑、海老蔵、松江、男女蔵、巳之助、萬太郎、亀蔵、市蔵、権十郎、秀調、團蔵、左團次がずらっと並び、束ねる頭領が梅玉と菊五郎だ。この幕だけでも来た甲斐があるってもんだろう。菊五郎は二幕目からは悪役・按摩の道玄で、時蔵がその愛人のお兼という悪女なのだけど、これがまたいい感じで、ひどい話なんだけど楽しく見られた。最後の道玄と捕り手たちの立ち回りがユニークでユーモラス。
いい加減ここまで来ると疲れて帰りたいとこだが、最後は菊之助、松緑、右近で舞踊『戻籠色相肩(もどりかごいろにあいかた)』というので頑張って見る。菊之助が東の籠かき、松緑が上方の籠かき、右近が島原の禿。くだけた感じでゆったり見られる演目だった。
しかし今回は花道での見せ場が多い演目ばかりだったので、3階A席ほぼ正面は悲しかった。来月はちと考えよう。
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