- 2010年2月14日 22:39
- 歌舞伎
今月はさよなら公演なのは当然のこと、十七代目中村勘三郎二十三回忌追善興行でもある。昼の部では十七代目のあたり役でもあった『俊寛』をやってるんだけど、そちらは母にチケットを譲り、夜の部のみを観劇。いろいろと忙しい月なので仕方ないのだ。
まずは『壺坂霊験記(つぼさかれいげんき)』。実に地味な地味な芝居なのだけど、三津五郎が座頭沢市、福助が女房お里を頑張っていた。とりあえず、寝ないで最後まで見たけど、かなりの睡眠率だったと思う...。
お次ぎは打って変わって楽しく『高坏(たかつき)』で笑う。次郎冠者は当然、勘三郎。高足売が橋之助、大名某が彌十郎、太郎冠者には亀蔵。ほんとにこの人達は達者だねぇ。でも何だか以前に見たより短かったような?気のせいか?
そして最後は『籠釣瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)』。バレンタインデーに見るには相応しくない演目かなとも思ったのだが、なんせ他に日がなかった。それにしても緊張感溢れるいい舞台だった。佐野次郎左衛門は勘三郎。実に自然ないい演技で、ここまで感情移入して見られたのは初めてだと思う。治六が勘太郎で、これも好演。玉三郎の八ツ橋は思わず溜め息が出るほどの艶やかさ。誰でも恋に落ちそうな。その間男の繁山栄之丞は仁左衛門で、さもありなんと思われる。これを焚き付けて縁切りを迫らせる釣鐘権八が彌十郎もいい味を出していた。おもしろい芝居を、さらにおもしろく。暗い話だが、見た後の満足感は大きかった。
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