- 2010年3月14日 23:56
- 歌舞伎
いよいよ来月までとなった現歌舞伎座での興行は、最後の2ヶ月が激混みを予想しての三部制である。職場で「一度でいいからなくなる前に歌舞伎座内に入ってみたい!」という希望の人がいて、今日は生歌舞伎初体験の彼女と一緒に行った。開演は午後2時半からだったので、2時過ぎにさっさと入って1階から3階までを文字通り駆け足で案内し、いろいろと喜んでもらえたようなところで開演となった。
この第二部は2演目だけ。最初は『菅原伝授手習鑑 筆法伝授(すがわらでんじゅてならいかがみ ひっぽうでんじゅ)』だ。今月は『菅原伝授手習鑑』でもなかなか見ないこの話と『道明寺』が出ていて面白い。仁左衛門が菅丞相をクールに気高く演じれば、武部源蔵を梅玉が好演、希世が東蔵でこれまた下品にならずユーモラスに嫌な奴を演じている。初めて見たが、久しぶりに借りたイヤホンガイドの解説のおかげもあり、とても面白かった。
休憩は15分だけで、お土産物の売り場をぐるっと回っただけで終わってしまった。しかしその時点で同行者からは「面白い!来月も来たい!」のお言葉が出てくれて、連れてきて良かったと感動。その場で来月分の彼女のチケットを手配したのだった。後になって、これが大正解だったのが判明する。なぜならば、この時点ではまだ一般発売前日だったので取れたのだが、四月分は一般発売が始まった日に、全席売り切れたらしいのだ。歌舞伎会の会員で、ほんっとに良かった。
さてもう一つは『弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ)』で「浜松屋」と「稲瀬川」だ。説明不要の楽しさ。弁天小僧はもちろん菊五郎、南郷力丸が吉右衛門で、日本駄右衛門が幸四郎、忠信利平が左團次、赤星十三郎が梅玉。浜松屋のせがれで菊之助が出演していて、しみじみ豪華キャストと溜め息が出る。吉右衛門の南郷力丸が予想外に良くて、このところ私の中の吉右衛門評価は上昇傾向だ。第一部の石川五右衛門もやっているらしいので楽しみ。
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