- 2010年4月17日 23:40
- 歌舞伎
さていよいよ今月で歌舞伎座はいったん閉場。ここに来て、最後に行っとこうという人で歌舞伎座は大賑わい。中でも外でも写真を撮りまくる人がいっぱいいて、グッズの売り場は列が出来、押すな押すなの大盛況だ。歌舞伎会に入ってたから三部ともチケットを確保できたけど、入ってなかったら難しかっただろうなぁ。良かった良かった。というわけで、本日は先ず第二部から。
最初は『菅原伝授手習鑑 寺子屋(すがわらでんじゅてならいかがみ てらこや)』だ。今年になってから通しでやってる感のあるこの芝居も、とうとう最も有名なこの場面になった。仁左衛門の武部源蔵、玉三郎の千代、幸四郎の松王丸に勘三郎の戸浪である。期待通りの良い芝居。こんなに伝わってくる寺子屋は初めてだった。たいがいはつまらなくなって後半で寝そうになるんだが。しっかり集中して息を詰めて見てしまった。
お次ぎは悲劇からがらっと雰囲気を変えて『三人吉三巴白浪(さんにんきちさともえのしらなみ)』から七五調の台詞回しも心地良い「大川端庚申塚の場」。お嬢吉三が菊五郎、和尚吉三が團十郎、お坊吉三は吉右衛門という豪華な面子である。出来がどうこうとか言うレベルではない。ひたすら、いい芝居をいい役者が勤めて、客席はただただ魅せられるのみって感じであった。いやー、ごちそうさま。
そしてトリは藤十郎の『藤娘(ふじむすめ)』で華やかに艶やかに。この人は本当に年齢を感じさせない素晴らしい役者で踊り手だと思う。幕が開いた瞬間の舞台いっぱいの藤の花が、これほど輝いて見える人もいないのではなかろうか。ただただうっとり。
今月は本当にどの演目も素晴らしい顔ぶれで、どれを取っても楽しみでないものなどないのだが、ここまで頑張られちゃうと来月以降の舞台がつまらなく見えるんじゃないかと心配。その予防線としての花形歌舞伎なのか?と勘ぐってみたり。とりあえず、明日は第一部。そして楽前日に第三部だ。
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