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四月御名残大歌舞伎 第三部

  • Posted by: ひろむ
  • 2010年4月27日 23:16
  • 歌舞伎

昨年1月に始まった「歌舞伎座さよなら公演」も明日の千秋楽を以て全て終了である。本当は千秋楽に行きたかったのだが、さすがにチケットが取れず、楽前日で我慢することとした。チケットが確保できた直後から職場では「5時上がり」を宣言し、いろいろと工作して5時過ぎに脱出できた。歌舞伎座着は午後6時。大賑わい。カウントダウンの数字は「あと4日」で、やはり皆様お写真を撮るのに忙しくしてた。ささっとカウントダウン掲示板だけ写して中へ。今日の同行者は母。これを見せなきゃ恨まれそうだったので。ちょっと早い母の日のプレゼントで良かったかな。

『実録先代萩(じつろくせんだいはぎ)』は乳人浅岡を芝翫の予定だったが、体調不良で休演中とのこと。代役は福助で、すごく頑張っていた。かなりいい。片倉小十郎が幸四郎で、いつもよりよく通る台詞回しで好演。しかしやはり先代萩と言えば子役だろう。今回は亀千代を千之助、千代松を宜生だったのだが、二人とも、うまい。10歳と8歳だそうだが、こんな子らがいるのならどちらも家も安泰だろう。宜生は兄達よりいいんじゃないか。

そして〆は歌舞伎十八番の内『助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)』を海老蔵の口上による幕開けで、團十郎が助六、玉三郎が揚巻という最もおいしい配役での一幕だ。髭の意休が左團次、手下のくわんぺら門兵衛になんと仁左衛門、白酒売は菊五郎で、福山のかつぎは三津五郎、揚巻同僚の白玉に福助、そして股潜りをさせられる通人が勘三郎...と、書き出しただけでわくわくする豪華さだ。それぞれに素晴らしく楽しい一幕だったが、客を湧かせたのはやはり勘三郎で、通人のお喋りのとこで「歌舞伎座にはしばしさよなら、新しい歌舞伎座でまた新しい夢を見せてもらいましょう」と。江戸歌舞伎の代表格である演目を江戸歌舞伎の象徴のような成田屋が演じる舞台で、あれだけ人気をさらっちゃうのはこれまた江戸歌舞伎を支えてきたのは中村屋でもあるという自負があってこそだろう。すごい人だ。

芝居がはねても、場内は写真を撮る人が残ってなかなか閉められない。普段なら追い出しにかかる係員の方々も、ある程度は許容していいことになってるのか撮影係に回ったりして楽しそう。これまで、通常の興行では楽日でも平日だと席が空いてることだってあったのに、今月は最後の週末あたりから徹夜組が出ての当日券、幕見席の争奪戦まであったとか。新しい歌舞伎座の落成時にもさぞかしチケット争奪戦になることだろう。しかし、それまでの間、ちゃんと皆、観に行くかな?それがちょっと心配なのであった。

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