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2012年1月 Archive
平成中村座壽初春大歌舞伎 夜の部
- 2012年1月22日 23:58
- 歌舞伎
浅草歌舞伎の後、『ヨシカミ』でランチを食べて隅田川縁へ。雲一つない青空をバックに、スカイツリーがどーんと見える。いつも思うが、とにかくでかい。開業してライトアップしたとこは壮観だろうな。
『寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん)』。お正月らしい。曽我十郎祐成が勘三郎、五郎時致は橋之助。血気に逸った若い弟を、思慮深い兄が抑えて大願成就に向かう様がよく出ていた。いつも、単に顔見せに並ぶだけの芝居くらいのつもりで見てたのだけど、ちゃんとストーリーを感じながら見られた。先月も見てるからかも?大磯の虎が七之助、化粧坂少将が新悟、工藤左衛門祐経が彌十郎で目を楽しませてくれる。彌十郎は柄がでかいばかりでなく、動きもゆったりと鷹揚にして、お偉いさん的雰囲気たっぷりの祐経で良かった。
そんでもって『於染久松色読販(おそめひさまつうきなのよみうり)』。七之助大健闘。以前に見たのは玉三郎だったのだが、うん、これは良い演目。早変わりたっぷりの七役だ。今回も監修が玉三郎となっている。とにかく七之助が七役をしっかり演じ分けているのが素晴らしい。姿形だけでなく、声色や所作までちゃんと違う。一瞬で変わるのがホントにすごいよな。変わるよねと思ってても、あまりの鮮やかさに感嘆してしまう。橋之助と彌十郎が、その七之助をがっちりと支えている。小山三もちらっと出てるし、亀蔵はやはり芸達者だし、萬太郎と梅枝もいいし、今日一番おもしろかった。来月は勘九郎の襲名もあるけど、七之助もいつか誰かの名を継ぐのかな。それもまた楽しみ。
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新春浅草歌舞伎 昼の部
- 2012年1月22日 23:52
- 歌舞伎
昨日は厄日で、仕事はうまくいかないし、ピアスはなくすし、寒いせいで肩こりがひどくて頭痛はするし、くさくさした一日だった。今日はその悪運を振り払うべく、元気を分けてもらいに浅草歌舞伎に行った。しかも午後は平成中村座の夜の部にもはしごしちゃうのだ。日常なんてぜーんぶ忘れて楽しもう。
今日のお年玉年始御挨拶は種之助。しっかりと、しかも笑いも取れてる良い挨拶。
さて『南総里見八犬伝(なんそうさとみはっけんでん)』だが、「富山山中」「大塚村庄屋蟇六内」「円塚山」のみである。そりゃそうだ。長過ぎるもんな。先ず「富山山中の場」では、伏姫が春猿、金碗大輔が男女蔵。伏姫は自分の運命を嘆きながらも御家再興のためには受け入れ、そして死んでいく。その悲哀が良い。「大塚村庄屋蟇六内の場」では因業な庄屋の蟇六を亀治郎、女房の亀篠を竹三郎という芸達者達がコミカルに演じる。2人が花道を出て来ただけで、場内大ウケ大笑い。その後の芝居の中でも、いろいろ仕掛けてくる亀治郎に対して歌昇の犬塚信乃なんてこらえきれずに笑いかけてるし、浜路の壱太郎は赤裸様に笑ったりはしないが、自分の役の延長としておかしくない範囲で芝居に崩しを入れていた。さすがにそれはコミカルな場だけだったけどね。「円塚山の場」ではシリアスに犬山道節を亀治郎が。そこに他の犬士達が集まり、犬飼現八の愛之助、犬川荘助が薪車、犬塚信乃の歌昇、犬村大角が巳之助、犬田小文吾が種乃助、犬坂毛野が米吉、犬江親平衛の隼人。大きくみたら、亀治郎のための芝居ではあるんだったんだろうが、見終わってみれば、壱太郎丈の華を楽しむ芝居であった。
そして『廓文章 吉田屋(くるわぶんしょう よしだや)』は、愛之助と壱太郎が伊左衛門と夕霧。関西の芝居を関西の役者が楽しげにじゃらじゃらと演じてみせる。壱太郎、なんて華があるんだろう。愛之助の若旦那とからむその目の色っぽいこと可愛らしいこと。溜め息ものである。吉田屋女房を春猿、主人を竹三郎が、手だれたバイスタンダーぶりでしっかり努める。太鼓持ち豊作の上村吉太朗がよい道化役となってた。
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壽初春大歌舞伎 夜の部
- 2012年1月14日 23:04
- 歌舞伎
今月はとにかく新橋演舞場の『連獅子』を見に行こうと、吉右衛門ファンの友人と2人で出かけた。彼女と一緒に観劇するのは初めてだったが、楽しかった。
まずは『矢の根(やのね)』。歌舞伎十八番のこれを三津五郎が演じているが、曽我五郎の大らかさというか可愛らしさというか、そういうとこが出ていて良い。最後の大根と馬には笑った笑った。
『連獅子(れんじし)』は、親を吉右衛門、子供を鷹之資。吉右衛門の凄さを思い知る。こんなにストーリーをはっきりと感じながら見た『連獅子』は初めてだ。また、鷹之資に父譲りの華やかなオーラがあるのも初めて知った。やはり父が若い頃に亡くなって、他の家の世話になりながら育つというのは大変なことであろう。しかし、良い後ろ盾を得られたものだ。感動的ですらあった。間狂言の錦之助、又五郎も良い。
最後は『神明恵和合取組(かみのめぐみわごうのとりくみ)』。つまり、「め組の喧嘩」だ。菊五郎劇団勢揃いで、男の世界をたっぷりと描く。菊五郎、菊之助、左團次、又五郎、時蔵、松也が良い。それにしても、菊五郎と並ぶと菊之助は単なる小物のチンピラに見えるよなぁ。似合うけど。又五郎はちゃんと新進気鋭の二枚目相撲取りに見えたよ。子役として藤間大河が出てるのだが、これがなかなかいい芝居をしてくれて、大人以上に注目されていた。そして「め組の喧嘩」と言えば、もちろん喧嘩の場面だ。楽しい楽しい。客も盛り上がって拍手喝采。いい芝居見物だったよ。今月はあちこちで芝居がかかり過ぎてて、客が分散しちゃってるのが残念だね。こんないい芝居なのに空席が目立つんだから。松竹さん、もっと考えてくんないかな。
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新春浅草歌舞伎<着物で歌舞伎>
- 2012年1月 8日 21:50
- 歌舞伎
お年玉御挨拶は亀治郎。猿之助襲名が決まっている彼としては、最後の浅草歌舞伎になる。そこらを踏まえて、新世代の若者達が入ったことを喜び、卒業を告げる挨拶だった。筋書きには現・猿之助から「澤潟屋精神の継承」という文章も寄せられていた。そういう意味のある公演でもある、ということだろう。
そして演目は猿之助四十八撰の内から通し狂言『敵討天下茶屋聚(かたきうちてんがぢゃやむら)』。亀治郎やりたい放題。それが良い方に作用してる部分もあるが、ぶち壊してる部分もあって難しいところ。元右衛門がどんどん悪党になってく姿は、見てて楽しかったがな。愛之助が憎々しい敵役で出ているが、存在感たっぷりでいいねぇ。仇討ちにかける兄弟は兄が亀鶴、弟が巳之助。2人並ぶと亀鶴が老けて見えることに衝撃を受ける...。同じことは兄弟の妻、許嫁役の春猿と壱太郎にも言える。壱太郎の葉末は花が咲いたように可憐で、先月の南座での立ち役といい、いい役者になってきた。腕助の段一郎も好演。
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平成中村座壽初春大歌舞伎 昼の部
- 2012年1月 7日 21:20
- 歌舞伎
今年の初観劇は平成中村座。まずは『義経千本桜 鳥居前(よしつねせんぼんざくら とりいまえ)』。梅枝の静御前が良い。萬太郎の義経は凛々しくて初々しくていいやね。亀蔵が弁慶なのは違和感。どうしても早見藤太のイメージが強いよなぁ。
そしてお楽しみの『身替座禅(みがわりざぜん)』。勘三郎の楽しげな右京はいつもながらに達者で見てて飽きないんだけど、彌十郎の奥方がおもしろい。太郎冠者は獅童で、こういう軽い役がいいんじゃないかと。
最後は『雪暮夜入谷畦道(ゆきのゆうべいりやのあぜみち)』、直侍を橋之助で。按摩の丈賀が亀蔵で、これはいい感じ。人の好さそうな丈賀だった。三千歳は七之助。美しく、薄幸そうな花魁だった。不幸な恋人達の最後の逢瀬の悲哀がたっぷり。
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