- 2012年1月22日 23:52
- 歌舞伎
昨日は厄日で、仕事はうまくいかないし、ピアスはなくすし、寒いせいで肩こりがひどくて頭痛はするし、くさくさした一日だった。今日はその悪運を振り払うべく、元気を分けてもらいに浅草歌舞伎に行った。しかも午後は平成中村座の夜の部にもはしごしちゃうのだ。日常なんてぜーんぶ忘れて楽しもう。
今日のお年玉年始御挨拶は種之助。しっかりと、しかも笑いも取れてる良い挨拶。
さて『南総里見八犬伝(なんそうさとみはっけんでん)』だが、「富山山中」「大塚村庄屋蟇六内」「円塚山」のみである。そりゃそうだ。長過ぎるもんな。先ず「富山山中の場」では、伏姫が春猿、金碗大輔が男女蔵。伏姫は自分の運命を嘆きながらも御家再興のためには受け入れ、そして死んでいく。その悲哀が良い。「大塚村庄屋蟇六内の場」では因業な庄屋の蟇六を亀治郎、女房の亀篠を竹三郎という芸達者達がコミカルに演じる。2人が花道を出て来ただけで、場内大ウケ大笑い。その後の芝居の中でも、いろいろ仕掛けてくる亀治郎に対して歌昇の犬塚信乃なんてこらえきれずに笑いかけてるし、浜路の壱太郎は赤裸様に笑ったりはしないが、自分の役の延長としておかしくない範囲で芝居に崩しを入れていた。さすがにそれはコミカルな場だけだったけどね。「円塚山の場」ではシリアスに犬山道節を亀治郎が。そこに他の犬士達が集まり、犬飼現八の愛之助、犬川荘助が薪車、犬塚信乃の歌昇、犬村大角が巳之助、犬田小文吾が種乃助、犬坂毛野が米吉、犬江親平衛の隼人。大きくみたら、亀治郎のための芝居ではあるんだったんだろうが、見終わってみれば、壱太郎丈の華を楽しむ芝居であった。
そして『廓文章 吉田屋(くるわぶんしょう よしだや)』は、愛之助と壱太郎が伊左衛門と夕霧。関西の芝居を関西の役者が楽しげにじゃらじゃらと演じてみせる。壱太郎、なんて華があるんだろう。愛之助の若旦那とからむその目の色っぽいこと可愛らしいこと。溜め息ものである。吉田屋女房を春猿、主人を竹三郎が、手だれたバイスタンダーぶりでしっかり努める。太鼓持ち豊作の上村吉太朗がよい道化役となってた。
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